ブーメラン星雲
2005_09_13
 ブーメラン星雲はケンタウルス座にある惑星状星雲で,地球からは5000光年離れている。オーストラリアで発見されたためブーメラン星雲と呼ばれることになった。
 この星雲の温度は絶対温度1度(摂氏-272度)という極低温であることがわかった。これは全天に広がっているビッグバンの名残である宇宙背景放射の温度(絶対温度3度)よりも低い数値で,現在この天体が宇宙で一番低温の天体と考えら。このように低温理由は,星雲の中心星から時速50万kmという猛烈な勢いでガスが吹き飛ばされているからと考えられる。この星は1年間に太陽の約1000分の1ほどずつ質量を失っていることになる。
Hubble